『磨き』…通常、塗装の塗り肌を変えるようなハードな磨きはおすすめしておりません。

自動車の塗装には限りがありますので、磨き続けると薄く弱くなりながらいずれ無くなってしまいます。
無くなった塗装は、取り戻せませんので『とても重要な工程』となります。

通常は、ダメージに応じて「いきなり荒いコンパウンドで研磨」するのが一般的です。
その作業時にできる磨きキズ(バフキズ、コンパウンドキズ)は、以外と深く次工程で付けた磨きキズの深度までまた削ることとなります。

当店では、キズ深度の浅い順からポリッシングにて消して行きます。
磨きキズを極力入れない施工方法により、少しでも「オリジナル塗装を残す」為です。
『オリジナルの塗装肌』を変える事なくキズを消す…理想の仕上がりです。

また、数種類、数十台の特殊照明とオールブラックの専用ブースでの仕上げ…
自動車ディーラーや一般プロ施行店含め自然光が差し込む環境や蛍光灯のみで施工しているのとは『見えているボディ状態』が異なります。
『磨き』という行為は、深いキズを消すために浅いキズを付けています、よって本来は幾度もの行程になり最終的に目視でわからないレベルまでの小さなキズにて終了します。
当店では塗装に負担を掛けない低温度でのポリッシングにてフィニッシュ、2工程で理想の状態まで仕上げます。
塗装にとって『磨き』はマイナス(削って減らす)に働きます…そして塗装劣化のスピードは平均的ではありませんので、無謀な『磨き』はダメージが大きく劣化を促進してしまいます(磨いてキレイになったからといっても新車の塗装に戻ったわけではないのです)

経年車にお乗りの方で、自身でお手入れ(コンパウンドやワックスなどで)されている方は経験あるかもしれませんが、白など淡色系のボディでは「手作業でもがんばって」塗り込みますと「汚れも落ち、そこそこ艶も上がります」でもワックス成分が落ちたと同時に「立て筋の水垢」が落ちなくなり、再度ワックス掛けを繰り返す事に。。

もちろん、ワックスの油脂成分が半端に残り汚れを巻き込んでいる事も要因の一つですが、『新車』で同じ事してもまったく同じ結果になりません(やり続けるとなりますが…)

実は、『新車』の鋼板焼き付け塗装…最上層の膜には約5μ(1μは1/1000ミリ)のホーロー層という密度の高い膜があります(このホーロー層を長く維持する事が新車のポイントです)
「新車」と磨いて綺麗にした「中古車」見た目はどちらも綺麗でも、決定的な違いは『塗膜の状態』にあります。
塗装は削れば削る程、密度は低く荒い状態になってしまいます。。そこに汚れが絡み取れにくくなってしまう。。(劣化スピードも加速…)
自分がこの業界に入る前からの経験でも物理的に体験しています。

このことから、同じ『磨き』『綺麗』でもその場しのぎの作業の仕方では『後のデメリット』の方が問題になってしまいます。。

いかに、塗装を痛めずにキレイにできるか…磨き前の『洗車』の段階から大事なことです☆

そして、無傷にすることがすべてではないという事…
キズやダメージの深さ、塗装の劣化状態、膜厚…、今後の維持の仕方など。。
メリットの裏にはデメリットもあるということ…トータルバランスとして『お客様の要望』にどれだけ近づけられるか。。。

専門店ならではの知識、技術で『ワンランク上の仕上がり』を目指します。
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